90式 磁気羅針儀一型改 一操舵用 (羅針盤)その2

90式 磁気羅針儀一型改 一操舵用 のお掃除、その2です。
その1はこちら。
まずは、とても大切なプレートの保護から。
プレートは薄いアルミ製なので、このままでは腐食してしまいます。
中性洗剤で洗った後、シリコン配合水性クリアースプレーで保護しました。
鉄でも真鍮でも劣化を防ぐには保護膜を作ってあげることです。
アクリルクリアーを吹き付けるのがメジャーですが、最近出た水性のシリコン配合スプレーは素材に優しく、保護膜も強いという点で、とても気に入ってます。
表、裏ともたっぷり吹き付けて完成(注:薄塗りを複数回)

続いてガラスのお掃除。
あまり写っていませんが、深い傷が沢山あります。

中性洗剤で洗って、コンパウントで磨いてみましが、深い傷は消えません。
まあ、この傷も"風景"として楽しみましょうw

綺麗さが分かりやすいように、ガラスの下にイラストを置いてみましたよ……。

盤面の目盛りも楊枝で綺麗にしました。

本体は、ラナパーを薄く塗って磨き上げです。
ラナパーは本来革製品のお手入れワックスですが、金属にも使えます。
天然成分で金属を痛めず保護ができます。

塗装が擦れて中から真鍮が見えるのって格好いいです!
クラシックカメラファンの間では、擦れて真鍮が見えることを”ゴールドライン”と呼んでます。

盤面も劣化していて、ちょっとの衝撃で塗装が剥げてきます。
慎重に中性洗剤で洗って、シリコン配合水性クリアーを吹き付けて保護しました。

外したネジを並べてみました。
どういう訳か、長さがバラバラ……というか、折れてる??
しかも、一本足りない状況。
この後、ネジの方はパーツクリーナーと真鍮ブラシで綺麗になったのですが、問題は本体のネジ穴でした。
ネジ穴の半分下くらいがガチガチに固まっていて、ネジが入らないという状態。
色々試しましたが、ネジの溝に固着した何かはとれませんでした。
ねじ溝を切り直すというのも手ですが、なるべくオリジナルのまま保存したいので、そのままでなんとかすることにします。
短いネジならねじ込めたので、全て短いネジに取り替えようと思います。
もちろん、オリジナルのネジは本体と一緒に保存します。

ネジの長さを測って。

ピッチは0.75mm
さて近くのホームセンターで……。
置いてない><
調べてみると、旧JIS規格なので一般には置いていませんでした。
しかも、真鍮でマイナスネジ!
あるわけない!
結局、ネットで探して見つけました。

バラ売りで買えて良かった!
バラ売り以外だとBOXで1万円くらいしてしまいます。

オリジナルのネジは、大切に保存します。
さて、今回はここまでです。
次回は、組み立て直して清掃完成で-す。
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