kodak Retina Ⅱa

久しぶりに古いカメラをひっぱり出してきました。
1951年頃のカメラ「コダック レチナⅡa」になります。
レチナは年代も種類も多いですが、その中でもこのⅡaは、フィルム巻き上げが上部レバー式なのが特徴です。
調べてみると、上部レバー式を採用したのは、このレチナⅡaが初めてのようです。
同じのが二つありますが、実は付いているレンズのメーカーが違います。
連動距離計はファインダー一体型で、覗くと中央に二重像が見えます。
とは言ってもこの時代のカメラですので、ファインダーは非常に見づらいです。
シャッターはMX接点を持つシンクロコンパーで、バルブ、1~500/1です。
良質なパーツを使用しているのにも関わらず、廉価で小型軽量であったことから大ヒットしたカメラらしいです。
現在も中古市場に多く出回っているので、低価格で購入しやすいオールドカメラだと思います。
見た目も可愛いので、カメラ女子にも人気ですね。
※フィルムカウンターは減算式で、”0”になるとシャッターが切れなくなります。故障だと勘違いしやすいので注意です。空シャッターを切る時は、カウンターを”0”以外にセットします。
蛇腹カメラなので、このように折りたためます。
手のひらに乗るサイズです。
※フタを閉じる時は、レンズ上部辺りにあるぽっちを押すとフタのロックが外れ閉まるようになります。
※レンズ繰り出し(ピント)を無限にしないと閉まりませんので注意です。
元々ジャンク品でfigmaが買えるお値段だったので、レンズメーカー違いで2種類手に入れました。
どちらのレンズも、オールドレンズ好きな方ならすぐに分かる超有名なメーカーです。
左が「シュナイダー・クロイツナッハ」のクセナー、50mm F2
コーティングはアンバー系の色。
右が「ローデンシュトック」のヘリゴン、50mm F2
コーティングはブルー系の色。
残念ながらクセナーの方はシャッターが不調なので撮り比べが出来ませんが、多分同等の性能だと思います。
販売時期はヘリゴンの方が新しいので、コーティングを含めて少しは差があるかもしれません。
実は購入してからフィルムを通していなかったので、最近テスト撮影してきました。
しかし、ファインダーが小さく見にくいので、思い通りの構図に撮れた写真は何一つありませんでしたw
それにしても、予想以上に良く写ります。
逆光でもこのくらい撮れれば問題無ありませんね。
※65年位前のカメラですョw
三脚無しの室内撮りにチャレンジです。
フィルムはISO400を使用しました。
ファインダーの見え方を覚えないと、思い通りの構図で撮るのは難しいです。
過酷な光源下でも質感の良い写真がとれます。
当時の技術力に驚きです。
※フィルムは現代のものを使用しているので、そのせいかもしれません。