小西六 「コニカⅡA」

銀塩カメラは、マミヤスケッチを手に入れてからはもう買わないと思っていましたが……。
物欲に勝てずまた買ってしまいました。
今回手に入れたのは、小西六の「コニカⅡA」です。
ちなみに、小西六はカメラの名前の通り後の「コニカ」、現在の「コニカミノルタ」です。
実はこのカメラ、ニコイチです。
機関が生きているが軍艦部が凹んでいる個体と、機関が機能しないが軍艦部が綺麗なジャンクを合わせました。

発売されたのは1,956年です。
当時の価格は36,620円
当時の大卒初任給が8.700円の時代ですので、とても高価なカメラでした。
と言っても、ライカ様やニコン様よりはかなりお安いですがw
重さは約720gでズッシリします。
この時代のカメラは、金属とガラスの塊という感じで素敵ですw
大きな特長は、このフロントカバー。
曲線が美しいですね。
この曲線があるのは、コニカⅡまでで、この後のコニカⅢは残念ながら普通の直線になってしまいました。
自分が知っているコニカの型はこんな感じです。抜けている型があったらすみません。
コニカⅠ
コニカⅠB
コニカⅡ
コニカⅡA
コニカⅡB
コニカⅢ
コニカⅢA
コニカⅢM
Aという型がその型の上位機種で、Bが廉価版。

軍艦部から見たところ。
フロントの曲線的なカバーもかっこいいですが、軍艦部もまたいい!w
まだ巻き上げレバーが無い時代なので、その分スッキリしてますね。
(フィルムの巻き上げは、右のダイヤルをくるくる回します)

フィルム室は、CとOと書かれた所にあるつまみを起こして、Oに回して更に押すことで開きます。
とても手の込んだ造りです。

レンズは、小西六ヘキサノン48mm F2 です。
型にAと付くものがF2という大口径レンズを搭載しています。
ⅢAに関しては、F1.8です。
シャッターは当時としては珍しい、自社製のコニラピッドというシャッターです。
全て自社で生産するという小西六の拘りが感じられます。

いやー、それにしても美しい!
このしっかりとした造りにはうっとりします。
昔、カメラは本当に高価だった時代なので、コスト度外視ってかんじですね。

しゃきーん!!
フル装備ww
実は、本体は結構前に買ったのですが、レンズキャップとか、フードとか、最近手に入れました。
あとは近接ができる「オートアップ」を手に入れればコンプリートか!w
上に乗っている露出計は、いつものVCメーターです。

フル装備もかっこいいなーw
VCメーターの色が、本体に近いメッキならもっとよかったですね。
逆に、古いメーターを乗っけるというのも一つの手かもしれません。

このカメラ、一点だけ気に入らない所があります。
本体にストラップを付けるアイレットが無いので、首から下げる時などはアイレット付きの専用ケースが必要になります。
一応ケースも手に入れたのですが、ボロボロで使えなかったので、お馴染みC-LOOPを三脚穴に取り付けました。
でも、やっぱり古いカメラは革のケースで持ちたいので、新しいケース探すか、革を修理して使いたいです。

そういえば、この専用のレリーズボタン(カバー)もやっと探して手に入れましたw

早速、テスト撮影してきました。
近くで行われた花火大会……。

君がいた夏は 遠い夢の中
空に消えてった 打ち上げ花火
え?Whiteberry??
いえいえ、ジッタリンジンです。(いや、どっちの夏祭りも好きですケド)
実は、この日、花火開場特設ステージで元「Whiteberry」のボーカル前田有嬉さんがライブを行うというサプライズが!
もちろん「夏祭り」も歌っていただけました。
と、いいますか、Whiteberryを知らない世代が……orz

カメラの話から逸れましたがw
テスト撮影の続きを。
薄暗い室内ですが、フィルムならではのダイナミックレンジ!
さすがですね。

構図はよくありませんが、フィルムの特性がよく分かる写真です。
空、雲、茅葺き屋根、鮎登り、軒下、全てが写ってます。
デジタルカメラでは簡単に撮れない、目で見たままの写真を簡単に撮ってしまうフィルムカメラは、ある意味最先端。
といいますか、デジタルは未だにフィルムを越えられないのかもしれませんね。

ハイキーでも白トビせず粘る。

こういう優しい空気感、好きです。

とまあ、こんな感じです。
テストしていて気付きましたが、どうも距離計の無限がずれているみたいです。
このカメラはファインダーの造りが丁寧で、60年も経過しているのに、距離計の劣化がありません。
この年代のカメラは、だいたい距離計が劣化していて見にくいものですが、コニカはしっかり二重像が確認できます。
コニカⅢAなんかは、豪華なプリズムファインダーになり「生きているファインダー」とまで言われたようです。
当時の丁寧なモノ造りを感じられる、しっかりした造りのカメラでした。
今後も、大切に使って行こうと思います。
今回はここまでです。ではでは。
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