フジカV2のレストア NO.4
今日も今日とて、フジカV2のレストア。
なぜTOPの写真がメイちゃんなのかは後ほどです。
今回は無限遠の確認をしました。
無限遠の確認の仕方はググってみると色々あります。
素人が行うレストアなので、そんなにシビアに行わなくてもいいと思い簡単にできる方法を試してみました。
本当の修理屋さんは、専用の機械(コリメーター)で確認するようです。

方法その1、フィルム室から確認する。
まず、透明のプラ板や下敷きなどを適当な大きさ(フィルムくらい)に切り出し、
トレーシングペーパーも同じようにカットします。

透明プラ板とトレーシングペーパーをフィルム室に貼り付けます。
このトレーシングペーパーがフィルム面となるわけです。
※トレーシングペーパーは必ずフィルムガイドの内側のガイドに乗るようにします。
(フィルムを装填したときと同じ位置に)

あとは、いいお天気のときに外へ出て、ピントを無限遠に合わせて覗き込むだけ。
シャッターはバルブで開いた状態。
これでフィルムに写る像と同じ像を確認することができます。
この画像を見ながら無限遠が合っているか確認するわけですが……。
わかんねー!
トレーシングペパーだとわかりづらいです。

今度はメンディングテープを透明のプラ(下敷き)に貼ってみました。
気泡が入って汚いですが、テストなのでまあいいです。

おお、トレーシングペーパーよりきれいに映ります。
映っている建物はそれほど遠くない位置にあるので無限のチェックになりませんが……。
このあと遠くの山(那須山)を見て確認しました。

ここまできたら、しっかり見てみようとルーペを買ってきました。
これで、無限遠をしっかり確認できます。

無限遠の確認方法その2。
簡易コリメーター風。
ここで、TOPの写真のものが出てきますw
フィルムサイズに大まかに切った紙に何かをプリントします。
別にプリントじゃなくても、線とか点をぐちゃっと書くだけでもOK。
実際のコリメーターは専用のチャート用紙などを使うんでしょうけれども、
オタクはオタクらしく、二次元キャラをプリントしてみました。

先ほどのメイちゃんをフィルム室に貼ります。
後ろから透明プラ板で押さえる感じ。
このメイちゃん画像をフィルム面とします。

そして、裏から光を当て、
シャッターを開けた状態(バルブ)で、レンズ側から先ほどのメイちゃんを覗くわけですが、135mmの中望遠レンズがよいらしいです。原理はややこしいので覚える気がしないっす。
MFの単焦点の望遠がベストだと思いますが、持ってないので、AF望遠ズームを使用。
フジカV2のレンズを無限に合わせ、デジカメの望遠レンズも無限に合わせます。
これで、フィルム室のメイちゃんがくっきり見えれば無限遠が合っていることになります。
たぶん。

ここでも原理は割愛しますが、レンズとレンズが接触するくらい近づけてもマクロでもないのに像を結びます。
(ピントが合う)
不思議です。

これがデジカメ側から覗いた画像です。
ボケてますね。
面と平面ではないので精度はゆるゆるですが、大まかなチェックはできると思います。
なるべく瞳に平行になるようにしましたので、瞳でチェックです。
最初135mm換算になるようにズームを固定しましたが、そこまで望遠にしなくても75mm換算で大丈夫でした。
もっと精度を求める場合は望遠のほうがいいようです。(もっと拡大できます)
後で気付いたのですが、使用したAFレンズって無限遠がオーバーインフだったようで。
※AFレンズは総じてオーバーインフに作られているようです。オーバーインフとは無限遠を通り越してしまうこと。
なので、実際はもう少しピントがきてます。
今回のようにコリメーター風に確認するときは、無限遠でかっちり止まるマニュアルフォーカスのレンズがベストですね。

ちなみに、この画像はデジカメ側で強引にピントを合わせたものです。
画像の大きさは2センチくらいと小さいので、インクジェットのドットまでわかりますね。
このくらいはっきりピントが合っていれば気持ちいいのですが、実際はフィルム面の歪みとかを考慮して少し後ピンにするとか、様々な技術的要素が含まれるようです。
実際、フィルム室に貼ったメイちゃん画像を少し指で押さえるだけでも、ピントは変わりますので、このカメラにとってどの位置がベストなのかわかりません。
それでも、大まかな確認はできるかな。

無限遠の調整ですが、フジカV2は一般的な回転式のヘリコイドではなく、前後に動くタイプ。
どうやって調整するのか考えましたが、たぶんここでしょう。
偏心ネジになっているよいうです。
わけがわからなくなりそうなので、動かしたくなかったのですが、ここまできらた行くしかないですよね。

結果、
微妙!!

調整前との比較。
上が調整前、下が偏心ネジ調整後。
こうやって見ると明らかに違いますね。
ただ、これ以上合わせようとすると、実際にフィルムを入れたときに逆に甘くなってしまうかもしれないので、あとは先にやったメンディングテープで実際の風景である無限遠を見ながら確認していこうと思います。

基本となる無限遠の調整をしたら、次にファインダー二重像の調整です。
ピッタリ二重像が合致すると、とても気持ちがいいです!

なんとか調整も終わったので、トップカバーを被せます。
トップカバーの接眼部にモルトがあるのですが、モルトだと劣化してファインダーを痛めるので(実際ファインダー接眼部にダメージがあった)
習字用の下敷き(フェルト?)をカットして貼り付けました。
これで、今後も安心!

ここまできたら、レストアもほぼ完成同然でしょう!
あとは、モルト交換、裏蓋取り付け、張り革だけ!!
がんばった!
では、完成したらまたUPします。
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