LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH
GX7 with LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH (F2.8 露出補正0.66)
前に購入したマクロレンズ、パナソニックのマイクロフォーサーズ用「LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH」のレビューをしたいと思います。
自分の場合、フィギュアを撮るとき、一枚目の写真のように逆光から半逆光で撮ることが多くなるので、逆光でもコントラストが低下しないのは嬉しいです。
それでは、詳しく見ていきましょう。

カメラ「GX7」に装着したところ。
マイクロフォーサーズ用のマクロは、パナソニック45mm、オリンパス60mmがありますが、どちらもワーキングディスタンスが長く、室内でのフィギュア撮りやテーブルフォトには向いていいませんでした。
※ワーキングディスタンスとは、レンズ先端から被写体との撮影距離のことで、大体は焦点距離が長くなるとワーキングディスタンスも長くなります。
マイクロフォーサーズの焦点距離はフルサイズ換算で2倍になります。
ですので、45mmは90mm相当、60mmは120mm相当となり、カメラと被写体が離れるため、狭い室内では撮りにくいということになります。
(90mmや120mmの中望遠レンズを室内で使う感じ)
たとえば極端な例、テーブルの上にある料理を撮ろうとしたとき、90mmや120mmでは料理に近寄れないので、席から遠く離れて撮影したり、脚立に乗って撮影したりするしかないということになります。
でも、30mmだと60mm相当になり、テーブルの上の料理は席に着いたまま撮影できます。
(50mm付近が、人の目と同じ位の画角と言われています)
外観(鏡胴)は金属で、しっかりした作りです。
ピントリングはプラ製ですが、滑らかに回り"Made in Japan"の拘りを感じます。
マクロレンズでは嬉しいインナーフォーカスなため、全長が伸び縮みしないのも好印象。
インナーフォーカスなうえ、このサイズで手ぶれ補正が付きます。
マクロ領域では効果が薄れますが、ポートレートや風景写真、光源不足時のスナップなどに威力を発揮すると思います。

レンズ先端から最短で約2.5cm~2cm位まで被写体に寄れますので、フードの設定はありません。
自分はそこまで最短撮影はしないので、昔の二眼レフ用のフードを付けています。
フィルター径φ46mmで、合えば何でもOK。
※フードは、二眼レフ用「間宮(マミヤ)」のカブセ型フード。
GX7 with LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH (F2.8 露出補正-0.33)
折角のマクロレンズなので、フィギュアを撮ってみます。
と言いますか、フィギュアのために買ったレンズですのでw
被写体は、今となっては懐かしい、アルター版「長門有希」さんです。
長門さんは最近、アニメの"消失"で再び人気上昇中?ですよね。
長門さんと朝倉さんの関係がとても好きです。
さて、好みは分かれると思いますが、解放ではカリカリの解像度というよりも、しっとりとしていて、柔らかい中にも芯があるという描写で、ポートレートに向いているかもしれません。
とても自分好みですv
GX7 with LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH (F2.8 露出補正1.33)
あ、あくまでも"レンズテスト"なのです!
GX7 with LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH (F2.8 露出補正1)
意図的な白飛びは全然アリだと思いますv
フィギュアの肌は、大胆に白飛びをさせた方がリアリティーが出る場合がありますので。
GX7 with LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH (F2.8 露出補正0)
これだけ逆光でも、コントラスト低下はほとんどありません。
オールドレンズ好きな自分としては、あまり優秀なのも面白くないと感じてしまいます。

GX7 with LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH (F2.8 露出補正-1)
光源不足な場所でも、手ぶれ補正のお陰で安心して撮影ができます。
マクロレンズならではの、解放での立体感は素晴らしいと思います。

GX7 with LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH (F8 露出補正0)
マクロレンズは近接しか撮れないと思っている方が偶にいますが、遠景もそつなくこなします。
30mmでフルサイズ換算60mmですので、"寄れる"標準レンズとして常用するのもいいと思います。

それでは、マクロレンズとしてどれだけ寄れるか試してみます。
どこのご家庭にもある「五十銭」硬貨を撮ってみようと思います。
(十円玉と同じ大きさですw)

ちなみに、裏に年号が刻印されていますが、この五十銭は昭和11年製です。
昭和11年といえば、軽空母「瑞鳳」が高速給油艦「高崎」として進水した年です。
・・・・・・まったくの余談ですね。

GX7 with LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH (F8 露出補正0)
これが最短距離。
五十銭の文字や、2体の鳳凰が大きく写っています。
レンズ先端から約2.5cm~2cm位の所で撮ってます。
この距離だと、硬貨とレンズを平行にしないと片ボケみたいになってしまいますね。
(左側の鳳凰のピントが甘いです)
さすがに、この距離でフィギュアを撮ることは滅多に無いかもしれません。
現時点で、マイクロフォーサーズ用標準域のマクロレンズはこれしかありません。
マイクロフォーサーズ使いで、フィギュアやテーブルフォトを撮る方にはおすすめのレンズです。
また、柔らかく芯があるり解放から使えるので、女性のポートーレートにも向いていると思います。
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