KOWA カロワイド (Kallo Wide)

※イエローフィルターを付けています。
久しぶりの銀塩カメラ紹介。
前から欲しかったカロワイドを手に入れました。
興和が1955年(昭和30年)に発売したレンズシャッター式カメラ。
名前がワイドと付いているとおり、レンズは35mmの広角が付いています。
現代で35mmは広角のうちには入らないかもしれませんが、当時は35mmでも広角だったようです。
ちなみに、カロの由来はギリシャ語で「カロス=美しい」という意味らしいです。
興和のカメラは「KOWA SW」を持ってますので、これで2台目になりました。
KOWA SWの紹介でも言いましたが、興和は戦後、"豊川海軍工廠光学部"の技術者を集めて光学機器部門を設立した、という経緯もあることから、豊川海軍工廠好な自分にとって興和のカメラは考え深いものになってます。

貴重な楕円形の純正フードと、革ケースも手に入れました。
やべぇ、かっこいいい!
あとは、専用のコンツールファインダーを手に入れれば完璧です。

このカメラの特長は、なんと言ってもこのレンズ。
Prominar(プロミナー) 35mm F2.8 4群6枚構成
ちなみに、プロミナーレンズは現在でも興和が作り続けています↓
「60年を越えて受け継がれる、技術と志」と興和のHPでも紹介されています。

そして、最短距離は50cm。
50cmの表記より更にちょっと回りますので、実際は48cmくらいかもしれません。
昔のレンジファインダーの最短距離は大体1mですので、50cmは凄いです。
ファインダーにパララックス補正がないので、さすがに1m以内だと勘に頼らないといけませんが、それでも、接写能力があるというのは安心感になります。
専用の外付けファインダーにはパララックス補正があるようなので、見つけたら手に入れようと思います。

ファインダー内のハーフミラーはオリジナルなのか補修されたのかは不明ですが、二重像はしっかり分離されて見やすいです。
(当時のファインダーなので、見やすいと言ってもそれなりですが……)
このカメラは目測で使おうと思っていたので、見づらくても問題なかったのですが、やっぱり近接ではあると便利です。

同じ興和のKOWA SWと。
KOWA SWはカロワイドの9年後に発売されたカメラです。
現代の相場では希少性からKOWA SWのほうが高価ですが、作りや堅牢性は古いカロワイドの方が上です。
ただ、カロワイドのメッキは弱く、錆びている個体が多いいようです。
自分が手に入れた個体も至る所が錆びています。
※錆防止に、自分の中で最高の秘薬「ラナパー」を塗って磨きました。
改めて気付いたのですが、KOWA SW より小さいですね。

ああ、大好きなカメラを並べて、獺祭!
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