フィギュアの撮り方/基本編「コンデジでのピント合わせ」
需要があるか分かりませんが、初心者のためのフィギュア写真、第2回目です。
前回、一眼カメラでのピント合わせをお話しましたが、今回はコンデジでのピントについてお話しします。
コンデジのセンサーは小さいので、被写界深度(ピントの合っている範囲)が広くなります。
ピント範囲が広いので、前回のように"瞳の一部"ではなく、"顔"を狙ってオートフォーカスで撮ります。
本当はマニュアルの方が繊細にピント調整ができますが、コンデジのマニュアルは想像以上に使いにくいので、ここは素直に機械に任せましょうw
上の写真は、パナソニックのちょっと古いコンデジ「LF1」で撮った写真です。
LF1は接写に向いていないカメラですが、ライティングに時間を掛けて丁寧に撮れば、コンデジでも意外と綺麗に撮れるものです。
それでは、さっそく見ていきましょう。

使用カメラ: コンデジ Panasonic LF1
まずは最も簡単なピント合わせ「フォーカスロック」の使い方を説明します。
どんな機種もほぼ一緒で、説明書にも書いてある方法です。
基本中の基本ですが、知らない方も沢山いらっしゃるようです。
上の写真のような構図を、手持ちで気軽に撮るとします。
この場合、オートフォーカスは左のひまわりにピントを合わせるのか、右の天津風にピントを合わせるのか迷ってしまいます。
今のカメラは優秀なので、顔があればそこにフォーカスしますが、光が弱かったり接写の場合は認識しにくいです。
実際にフルオートで撮った所、ひまわりとか天津風とか無視して、アバウトに面全体にピントを合わせてきました^^;
もちろん、ちゃんと撮れますが、どこにピントがあるのか分からない甘い写真になります。
これは、失敗のない写真を撮るためのプログラムが、カメラにされているからだと思います。

それでは、話が長くなりましたが、フォーカスロックのやり方です。
フォーカスモードは"シングル"に設定します。
上の写真のように、フォーカスエリアが常に真ん中1個の状態。
シングルモードにすると、真ん中の一つのエリアしかオートフォーカスしません。
この状態でシャッターを押すと、左のひまわりにも右の天津風にもピントが合わず、後ろの背景にピントが合います。
真ん中のフォーカスエリアに背景しか無いので当たり前ですね。

そこで、カメラを動かし被写体の顔を真ん中にもっていき、シャッターを半押しします。
四角のフォーカス枠が緑になり、上部に丸い緑の合焦マークが出ます。
これで顔にピントが合い、その位置をカメラが記憶しました。
まだシャッターは半押しのままです。

シャッターを半押したまま、構図を決めます。
構図が決まったら、シャッターを押し込み、撮影しましょう。
半押ししている間は、半押しした場所(この場合"顔")にピントが合っていますので、カメラはなるべく前後に動かさないようにするのがコツです。
次に、コンデジを三脚に付けて、しっかり撮る場合です。
三脚に固定するとフォーカスロックは使いにくいので「基本編のピントについて」でお話した、一眼でのピント合わせの時と同じように、フォーカスエリアを動かしてピントを合わせます。
カーソルを瞳付近に合わせて、シャッターを押すだけです。
一眼カメラの場合、マニュアルをおすすめしましたが、コンデジはオートフォーカスで撮ってもピントの範囲が広いので、結構綺麗に撮れます。
さすがに等倍で見るとピントは甘いですが、ブログ等に縮小して載せる場合、殆どわかりません。
コンデジのピント合わせ(オートフォーカス)が分かれば、スマートフォンなんかも同じです。
こちらは、スマートフォン(Xperia Z3)で撮った写真です。
なかなか"味"があっていい写真が撮れました。
スマホはタッチしてフォーカスエリアが選べるので、便利ですね。
スマホのカメラで、しっかりフィギュアを撮ったのは始めてですが、なかなか味があって良いですね。

最後に、今回どうやって撮ったのか撮影状況を載せます。
ライティングについては、また改めてお話します。
自分が行っているライティングは、デコマス撮影(商品写真等)ではなく、指向性の強いLEDや、乱反射する銀レフなどを使った情景写真の"汚し系"ライティングですw
"綺麗"な写真を撮るには向いていないかもしれませんが、参考にしていただければ幸いです。
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