フィギュアの撮り方/実践編「簡単な背景作り(屋内)」

フィギュアの撮り方も、いよいよ実践編に入ります。
情景写真は背景が無いと撮れませんので、今回は撮影用の簡単な背景を制作してみたいと思います。
※ブログ内カテゴリ「撮影用背景製作」も良かったら参考にしてください。
フィギュア用の背景と聞くと、ドールハウスとか情景セットなどの緻密なものを思い浮かべがちですが、そこまで丁寧に作る必要はありません。
もちろん、背景自体作品だったり、拘りがあるのならばそれに越したことはありませんが。
難しく考えず、あくまでも写真を撮るための"ハリボテ"と思った方が作りやすいと思います。
と、自分の下手な工作技術に対する逃げ道を作っておいて、さっそく見ていきましょう。
30cm×30cmのシナベニアとカットされた桧工作材で製作します。
サイズはfigma用に1/12に合わせました。
天井は写真に写さないので、高さはノンスケールです。
天井を写す場合や、高さも1/12にする場合は22cm~23cmくらいにカットします。
さて、まずは床の製作から。

床はとても簡単です。
シナベニアにアクリルカッターで線を引くだけです。
カッターや千枚通しなど色々試しましたが、アクリルカッターがベスト!
アクリルカッターで線を引いたら、400番くらいの紙ヤスリをかけて屑を取り除きます。
その後、シャーペンで線をなぞって線を黒くします。(しなくてもOK)
注意!:線を引くときはベニアの木目に沿って線を引きます。

水性ニスを塗って完成です。
ニスの色はチークを使用しました。

続いて、壁(窓無し)を作ります。
壁の下側は貼り板にしたいので、床のときと同じ要領で線を引きます。
線は木目に沿ってしか引けませんので、ベニアの木目に注意してください。

柱や桟に見立てた桧工作材を、木工用ボンドで貼り付けていきます。
正しくハリボテ!

壁はラッカースプレー(アイボリー)で仕上げましたが、プリントした紙などを貼って壁紙を再現しても良いと思います。
柱や桟、壁下の貼り板は、水性ニス(オールナット)で塗りました。

窓あり壁を製作します。
途中までは窓無し壁と共通です。
糸鋸やジグソーがあれば窓部分をくり抜く事ができるかと思いますが・・・。
まあ、あっても面倒なので、写真のよう窓部分を切り離し、再び接着するという荒技で窓を作ります。

接着したところ。
切り痕は柱や桟で隠れるので気にしません。

壁をラッカースプレー(アイボリー)で塗って、柱や桟を貼り付けます。

窓は開閉させませんので、窓枠に見立てた桧材を直接貼り付けてしまいます。

窓枠の完成です。

水性ニス(オールナット)で柱や桟、壁下の貼り板を塗った後、窓の裏から"透明塩ビ板"を貼り付けます。

窓付き壁の完成です。

製作した三枚の"板"ハリボテ。
壁や床は接着せず、撮影時に立てかけるだけです。
その方が、窓の壁を左右逆にしたり、他の背景とも組み合わせて使えます。
また、収納するにも"板"の状態の方が便利です。
次回は、この背景を使って実際に撮影したいと思います。
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